11年前にした手術のお話し
肛門の近くの部分に毛穴からバイ菌が入り炎症を起こして膿の袋が出来てしまうアテロームという病気にかかってしまいました。
アテロームは通常腕や顔などに出来る事が多いそうなのですが何故かお尻にピンポイントで出来てしまったのです。
治療方法は膿が入った袋ごと取り除くという手術するしか方法が無いらしく、お医者さんが言うには、「少し切開して膿を出しても袋がある限り体調が悪い時などの免疫力が下がった時にまた再発しますよ。」との事でした。
そして、このアテロームが痛いのなんの凄く熱を持って腫れ上がるのです。
最初は「あれ?ちょっと痛いかな?」というレベルでしたが数日でみるみる腫れてピンポン玉サイズに!
この時にはもう座る事も困難であまりに腫れて熱があるので冷えピタを貼って痛さをしのいでいました。
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| アテロームの画像 |
病院の先生曰く「手術しないと根治はしないし、完全に治しておかないと働きだしてから体調が悪い時などの免疫力が低下した時に腫れて大変だよ」との事、そこから段取りを決めて丁度空きがあったので2〜3日後に手術が決定しました。
手術前日からの入院です。
入院初日に検査などをして、ある部屋につれていかれました。
看護師さんは口をひらくと「毛を剃りますね」と一言、びっくりして聞き直してしまいました。
当時私は19歳で手術する部位の毛を剃るとは夢にも思いませんでした。
看護師さんは慣れてるから大した事ないと思いますが、初体験の私は泣きたくなるくらい恥ずかしかったですね。
無事剃毛を終え、翌日に手術を控えます。
その夜私は一人で手術の恐怖に怯えて涙を流しながら就寝しました。
実話ですw
いよいよ手術当日です。
腰椎麻酔で下半身麻酔をしました。、腰椎麻酔は大人でも泣くほど痛いと周りに脅されましたが、当日の麻酔は拍子抜けするほど痛みがなく驚きました。 どうやら 腰椎麻酔の針は細く痛みも少ないそうです。
ただし麻酔をしてから数日間は頭を動かすとまれに頭痛がしたり尿が出なくなったりする副作用があるようです。
いよいよ手術開始です。
麻酔をした後眠くなるかと思っていたのですが全く眠くなりません。
四つん這いのような格好で手術を受けます。
麻酔が効いてるので痛みは全く無いのですがカチャカチャという器具の音が聞こえてビクビク。
そしてアテローム摘出完了した時に先生が「これがあなたを苦しめてたんよ!」と黄金伝説の濱口さんばりの「とったどー」と言わんばかりの勢いで目の前に摘出した物を差し出されました。
「そんなの見せなくていいから早く終わって...」私の心の声ですw
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| アテロームの手術 |
無事に終わるかと思いきや甘かったです。
先生「あんた痔瘻もあるやん!」と叫び、何の事か分からない私、痔?
先生「ついでに取っておくからね」ついでに取れるような物なの?と思いながらも、まな板の鯉状態の私は「お願いします。」と一言、どちらかというととアテローム摘出より痔瘻の方が凄まじい違和感で、尻への異物感というか膀胱を圧迫されるような内臓を押されるような違和感は凄いものでした。 早く終わってと叫びたくなるような苦痛でした。
無事に手術が終了して病室へ、2人部屋でしたが入院患者さんが少なかったので個室状態です。
麻酔の影響で次の朝まで立ち上がる事を禁止されていますので、トイレは尿瓶でお願いします。
「えっ!尿瓶!」
頑張ってみたけど出ません。
やはり寝て尿を出すのは無理があります。
翌朝5時くらいに真っ先にトイレへ!ヨロヨロと廊下を歩いていると貧血状態で尻もちをついてしまいそうになりました。
しかし付き添いで来てくれてた母親が腕をグイッと支えてくれてこけずにすみました。
もしコケていたらと考えるとゾッとしますね。
母ありがとうー! !!
手術後初めて用を足す事が出来た時のスッキリ感は半端じゃなく最高でした。
と、油断したのも束の間で昼前にまたトイレに行きたくなりました。
今度はトイレでどれだけ頑張っても尿が出ない(汗
かなり頑張ってみるものの出る気配は無く、膀胱はパンパン!
先生に助けを求めると「大丈夫よー病室で待っててね」と軽い返事、すぐに看護師さんが管のような物を持ってやってきてくれました。
そしておもむろにその管を大事な部分に入れられたのですが、これが激痛でさらに管を伝って尿が出る感じの不快感がとんでもないです。
さらに、さらに!
追い討ちをかけるように看護師さんが「管理人さんって◯◯君の友達なんでしょ〜私◯◯君のお母さんと知り合いなんだよ。」「へー」って今しないといけない話しなのだろうか?と、驚きましました。
痛みと恥ずかしさと究極の状態で友人の知り合いというシチュエーションはヤバイです。
穴に管を入れられている状態でしたが、私の方が穴に入りたい気持ちでしたw
ここからは特に大きなトラブルも無く、徐々に回復して無事に退院しました。
お尻の手術は退院後も大変で座る時や排便の時と気を使う事が多くて嫌になってしまい苦労しました。
それから11年の月日が経ち現在の状態(2015年)の現在進行形のお話しになります。
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